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LG より、G4 のミドルスペック版となる、LG G4 beat が発表されました。
LG G4 や isai vivid とスペックを比較し、差異をご紹介したいと思います。
発売は、今月中に開始です。発売地域として明言されているのは、フランス、ドイツ、ブラジルが先行発売となり、その後にカナダ、インド、ロシア、シンガポール、南アフリカ、トルコ、その他となるようです。
※ 画像出典: LG ニュースリリース
LG G4 Beat のカラーバリエーション
メタリックシルバー / セラミックホワイト / シャイニーゴールド の 3種類です。
スペック比較 LG G4 Beat / LG G4 / isai vivid
サイズ・外装など
機種名 | LG G4 beat | LG G4 | LGV32 |
isai vivid | |||
高さ | 142.7mm | 149mm | 150mm |
幅 | 72.6mm | 76mm | 76mm |
厚さ | 9.85mm | 6.3mm ~ 9.8mm |
10.3mm ~11.3mm |
質量 | 139g | 155g | 150g |
ディスプレイ | 5.2 インチ | 5.5インチ | 5.5インチ |
Full HD | WQHD | WQHD | |
1920×1080 | 2560×1440 | 2560×1440 | |
SIM | (多分 nano SIM) | nano SIM | nano SIM |
防水 | (多分 ×) | × | IPX5/IPX7 |
防塵 | (多分 ×) | × | IP6X |
性能面
機種名 | LG G4 beat | LG G4 | LGV32 |
isai vivid | |||
OS | Android 5.1.1 | Android 5.0 | Android 5.1 |
CPU | Snapdragon 615 | Snapdragon 808 |
Snapdragon 808 |
64bit | 64bit | 64bit | |
8 コア | 6コア | 6コア | |
1.5GHz ? (*1) | 1.8GHz x2 + 1.4GHz x4 |
1.8GHz x2 + 1.4GHz x4 |
|
RAM | 1.5GB | 3GB | 3GB |
ROM | 8GB | 32GB | 32GB |
micro SD | (多分対応) | 対応 (~2TB) | 対応 (~128GB) |
電池容量 | 2300mAh | 3000mAh | 3000mAh |
連続 通話時間 |
(??) | (??) | 約22時間 (VoLTE) |
無線LAN | 802.11 b/g/n |
802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 LE | 4.1 LE | 4.1 LE |
(*1) Snapdragon 615 の標準モデルでは、1.7 GHz x4 + 1.0 GHz x4 の構成 (by Wikipedia)。LG ニュースリリースの「octa core at 1.5GHz」が、1.5 GHz x4 + 1.0 GHz x4 で最大 1.5 GHz を指すのか、1.5 GHz x8 を指すのかは不明です。おそらく前者ではないかと思いますが…。
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カメラ・その他機能
機種名 | LG G4 beat | LG G4 | LGV32 |
isai vivid | |||
背面カメラ | 800万画素 (*2) |
1,600万画素 | 1,600万画素 |
前面カメラ | 500万画素 | 800万画素 | 210万画素 |
ワンセグ | (多分 ×) | (×) | ○ |
フルセグ | (多分 ×) | (×) | ○ |
NFCおサイフケータイ | NFC | NFC | ○ |
(*2) ラテンアメリカモデルでは1,300万画素
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LG G4 Beat のスペック所感
サイズ・外装・ディスプレイ
サイズは、LG G4 に比べて小さく・軽く抑えてあり、バランスは良さそうです。
WQHD ではなく、Full HD になっているのはスペックダウンですが、その分コストカットできているならば、WQHD はオーバースペックだというユーザーには歓迎されるかと思います。
LG G4 や isai vivid で謳っていた、色再現性の向上や高輝度・高コントラストについて、LG G4 Beat では謳っていませんので、その辺りは削減されコストカットされているかと思われます。
性能面
この端末で一番気になるのは、メモリ 1.5 GB という点です。コストと性能のバランスとして、良いバランスではないかと思います。
個人的には、Android 端末で 1GB は足りないと考えています。動作するけど、快適ではないレベルだと思います。CPU は十分な性能を備えているでしょうから、メモリ 1GB ではそれを発揮できません。2 GB あれば十分ですが、コストが上がります。1.5 GB というのは良いバランスになりそうです。
一方、物足りないのは ROM 8GB という点です。Android 5.0 以降では、一部アプリを除き、 SD カードにアプリを移動できますが、完全に SD カードのみに移動するわけではなく、一部本体ストレージも消費します。OS 領域もありますので、ROM 8GB だとインストールするアプリ数が大きく制限されそうです。
参考までに、Xperia Z2 SIM フリー版 本体 16 GB で、アプリ 200個ほど入れていると、余裕が無いくらいです。8GB では、OS が占める割合も大きくなりますので、50個ほどのアプリでいっぱいになったりしかねないかと思います。
カメラ
カメラ性能については、F値 1.8 レンズ、1/2.6″ の大きめイメージセンサー、光学手ぶれ補正などは謳われていないため、削減されていそうです。
その代わり、カラースペクトラムセンサーによる自然で鮮やかな色再現性、レーザーオートフォーカス (AF補助光)、マニュアルモード などは搭載しています。
また、フロントカメラが isai vivid よりも高画素で、Xperia Z4 と同等となる 500万画素 を搭載している点は、自撮り需要を重視していることが伺えます。
日本での発売
日本の発売については、まだ公式アナウンスはありませんので、出るとも出ないとも、確実な情報はありません。
参考としては、前モデルとなる LG G3 Beat は、UQ Mobile 等の格安スマホとして、発売されています。amazon では、25,000円程から購入可能なようです。
LG G3 Beat と同様に、日本でも SIM フリーモデルとして販売される可能性はあるかと思いますので、少し期待しておきたいと思います。
ひとこと
LG G4 Beat は、多くの人が持て余しそうな程の性能は抑えて、程よいバランスに仕上げた端末だと思います。
性能を求めない人には、十分な性能を確保しているかと思います。ROM 8GB という点だけは個人的にいただけないところですが、そこまで使わない人には、それも十分かも知れません。
あとは、コストを抑えた分が値段に反映され、お求めやすい端末になっていれば、購入する価値のある端末になるかと思います。
日本でも安価に手に入れられる選択肢として登場することを期待したいと思います。
- LG ニュースリリース (英語)
今回は以上です。