この記事を読むのに必要な時間は約 17 分です。
07/31 (金) に参加した Xperia Z4 Tablet の Xperia アンバサダー ミーティングレポート 第2回になります。
今回の記事では、Xperia Z4 Tablet のディスプレイについてです。
BRAVIA 技術の mobile への投入による高画質化、高解像度化、薄型化・省電力化の追求などなどの話になります。
[pn-box color=”lgray” size=”smaller”]その他ミーティングレポート記事は以下の通りです。
- 07/31 Xperia Z4 Tablet のアンバサダーミーティングに参加してきました [Xperia Z4 Tablet アンバサダーミーティングレポート (01)]
- Xperia Z4 Tablet が PC Style に変身するキーボード BKB50 について他 [Xperia Z4 Tablet アンバサダーミーティングレポート (03)]
- Xperia Z4 Tablet アクセサリー や 分解写真など [Xperia Z4 Tablet アンバサダーミーティングレポート (04)]
モニターとして貸し出していただいた、Xperia Z4 Tablet については、別記事にて投稿します。
Xperia Z4 Tablet のディスプレイについて
[pn-box color=”lgray”]「Xperia Z4 Tablet は BRAVIA の技術を結集した、高解像度 WQXGA (2,560 x 1,600) で 10.1 インチの大画面を楽しめます。」
[pn-box-close]最近のスマホの 2k ディスプレイとして用いられる WQHD 2,560×1,440 よりも縦の解像度が1,600 と少し高い、WQXGA 2,560×1,600 のディスプレイになっています。縦横比は 16:10 (8:5) になっています。
WQXGA のディスプレイを用いたものとしては、Galaxy Tab S 10.5 (WiFi/au 2014.12発売) があります。
Galaxy Tab S と、iPad 辺りは、ライバル機種として強く意識していたようです。
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet は BRAVIA と同等の画質を実現しました。」
[pn-box-close]同等というのが、何を指すのかはちょっと分かりませんでした…。今調べてもちょっと分かりません…。
解像度の点で言えば、BRAVIA では、Full HD (1,920×1,080) の上は、4K (3,840×2,160) になるかと思います (現行機種) 。WQXGA といった解像度はないかと思います。
おそらく、高画質化のための技術として同種のものを用いています、ということかと思います。
BRAVIA | Xperia Z4 Tablet |
搭載開始 端末 |
|
超解像 技術 |
4K X-Reality PRO X-Reality PRO |
X-Reality for mobile |
Xperia Z2 |
広色域 技術 |
TRILUMINOS Display |
TRILUMINOS Display for mobile |
Xperia Z1 |
Live Color LED |
Xperia Z2 | ||
高輝度・ 高コント ラスト |
X-tended Dynamic Range PRO X-tended Dynamic Range |
ブランド名は 無いが、機能は ある |
Xperia Z3 |
TRILUMINOS Display については、下記 2サイトの図を見る限り、同等の色域を実現できているように見えます。色域を示す三角形が同じになっているかと思います。
BRAVIA の ディスプレイ技術
ブラビアの高画質 | 液晶テレビ BRAVIA ブラビア | ソニー
Xperia Z4 Tablet のディスプレイ技術
Xperia™ Z4 Tablet SO-05G | DISPLAY | ソニーモバイルコミュニケーションズ
Adobe Color比 何% といった数値が提示されていないので、他社製品と比較することは難しいです。
何だかネガティブな感じの記述になっていたりしますが、使ってみた感想としては、Xperia Z4 Tablet のディスプレイは、とても鮮やかでキレイです!
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet は 300ppi を達成しました! Xperia Z4 Tablet では、ppi の向上を特に意識しました。Tablet はスマホに比べて画面が大きい分、同じ解像度では粗さが見えてしまうので、300ppi を実現するべく頑張りました。」
[pn-box-close]確かに、せっかくの鮮やかなディスプレイですから、高解像度でなめらかな表示はとても効果的だと思います。
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet は Z2 Tablet (グラフ緑) 比 40%向上の高輝度化 某りんごさん (グラフ赤) よりもSAMさん (グラフ青) よりも明るくなりました!」
[pn-box-close]使ってみると、確かに明るいディスプレイになっています。炎天下でも快適に操作できるほどの高輝度です。
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet は 太陽光下でも見やすくするため、明るくすると同時に、画面のコントラストもピクセル単位で調整しています!」
[pn-box-close]これが、前述の BRAVIA で言う X-tended Dynamic Range と同じ系統の技術かと思われます。Xperia Z3 から採用されたもののようです。
実際に使った感じでは、Xperia Z2 と比較しても正直分からないです…。きっと、意識されないレベルで頑張ってくれているのでしょう。
[pn-box color=”lgray”]
「タブレットは、ディスプレイが電力消費に占める割合が高くなります。スマホで 40%、タブレットでは 65% も占めます。」
[pn-box-close]タブレットの方が物理的な画面のサイズが大きくなり、その分バックライトも必要になりますので、電力消費量は大きくなりますね。
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet は ディスプレイの駆動 IC を 7個 (Z2 Tablet) から 2個にまで減らすことで、40% の省電力化を実現!一部ディスプレイの外に配置されていた IC もディスプレイ上に収めることができました。」
[pn-box-close]なぜそこまで減らせることができたかは分かりませんが、IC 性能の進化などもあるのかと思われます。
いずれにしても、40% の省電力化はかなり劇的です。実際に利用していても、バッテリーをあまり気にせずにガンガン使うことができて快適です。
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet では、メモリをディスプレイに載せることで、省電力化しました!
ディスプレイに載せることで、メモリとの間の通信に必要な電力を減らすことができました。
また、画面の書き換えタイミング・回数を見直しました。これまで画面の内容が変わっていなくても書き換えが行われていたのを、画面が変わっていない時には書き換えを行わないようにする等によっても消費電力を抑えています。」
[pn-box-close]ディスプレイの処理や方式なども既存のやり方を安易に流用せず、消費電力削減を追求していることが伺えます。
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet では ディスプレイの薄型化のため、構成する多くの部品に対して 1つ1つ 見直しを行いました。」
[pn-box-close][pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet では ディスプレイの構成部品 1つ1つで 0.02~4 mm の薄型化を積み上げて、ディスプレイだけで計 0.44 mm 29g の薄型化・軽量化を実現しました!」
[pn-box-close]0.02mm とは、普通の人間では分からない程度だと思いますが、そういった積み重ねで薄型化・軽量化を追求しているようです。Z2 Tablet 6.4mm → Z4 Tablet 6.1mm と 0.3mm 薄くなったと言われても数値上は大きな違いではないように見えますが、こういった地道な努力のおかげなんだ、と知ると感慨深いものがあります。
[pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet では、水滴がついていても正しく操作できるようになっています!
流れ落ちる程の水滴がついていても、正確にタッチ可能です。」
[pn-box-close]この後、デモが行われます。防水対応と言っても、実際には水滴がつくと、水滴箇所がタッチされている扱いになったりして、おかしなことになるものが多いです。水滴が乗っていると、そこを連打しているみたいになったり、2箇所に水滴があると、その 2箇所の間を高速スワイプし続けているようなことになったり。
それでは防水ではありますが、実際に使う際にはやはり水滴が付かないように配慮しないといけません。しかし、Xperia Z4 Tablet ではその問題を解消し、風呂などでも快適に使えるようになったわけです。
とはいえ、お湯だったり、泡だったり海水だったりまで大丈夫かというと、あまり大丈夫ではないかと思いますので、過信は禁物だと思います。
なお、この機能は、juggly.cn さんの記事 によれば、Xperia Z4 Tablet に搭載されている CPU である、Qualcomm Snapdragon 810 のおかげだそうです。Snapdragon810 の ImproveTouch という機能の 1つである、 Advanced Water Rejection を利用しているそうです。
ということは、HTC J Butterfly HTV31、ARROWS NX、AQUOS ZETA など他の機種も対応している可能性があるかも知れません。確かめてみたいところですが、店頭で端末に水をぶっかけだしても、店員につまみ出されてしまいそうで難しいですね。
方式がイマイチイメージできませんが、CPU で対応しているものを、タッチディスプレイドライバーなどで実装すれば、利用できるような感じでしょうか。そうだとすると、他機種では実装されていない可能性が高いかも知れません。
以下の動画は、ImproveTouch の機能紹介になります。感圧機能などもあるようです。
Xperia Z4 Tablet で試したところ、感圧対応アプリで動かしても動作していないように見受けられます。CPU だけでなくメーカー側の実装も必要な可能性が高いかと思われます。残念です。
https://www.youtube.com/watch?v=LuOjExsDDCU
話が逸れましたが、アンバサダーミーティングに戻ります。
以下が実際に Xperia Z4 Tablet に水滴を霧吹きで吹きつけて操作するデモです。写真では分かりづらいですが、ご容赦下さい…。
[pn-box color=”lgray”]「Xperia Z4 Tablet では 滴り落ちる程の水滴がついていても、操作できます。」
[pn-box-close][pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet では 滴り落ちる程の水滴がついていても、操作できます。」
[pn-box-close][pn-box color=”lgray”]
「Xperia Z4 Tablet では、Z2 Tablet 比 33% もタッチパネルの応答速度を向上しました。」
[pn-box-close]グラフは、棒が低い方が速い応答速度を表しています。
グラフ緑が Xperia Z4 Tablet、赤が Z2 Tablet、青が 某りんごさんのタブレットを表しています。
ひとこと
Xperia Z4 Tablet のディスプレイは非常に鮮やかでキレイです。過去に撮影した写真もこれで見れば、なんだかテクニックが向上したような気になれるかも知れません。
10インチタブレットの最大の利点である、大きなディスプレイを活かせるよう、様々な努力が重ねられていることが分かります。
次回に続きます。
[pn-box color=”lgray” size=”smaller”]その他ミーティングレポート記事は以下の通りです。
- 07/31 Xperia Z4 Tablet のアンバサダーミーティングに参加してきました [Xperia Z4 Tablet アンバサダーミーティングレポート (01)]
- Xperia Z4 Tablet が PC Style に変身するキーボード BKB50 について他 [Xperia Z4 Tablet アンバサダーミーティングレポート (03)]
- Xperia Z4 Tablet アクセサリー や 分解写真など [Xperia Z4 Tablet アンバサダーミーティングレポート (04)]
今回は以上です。
[pn-ad-z4tablet]